| あ行 |
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| あ |
字 |
【あざな】 中国で、男子が成年後実名のほかにつける別名。日本で、平安時代、成人男子が人との応答の際に名乗る名。
実名のほかの名。また、あだな。
文人、学者に多く用いられている。書では実名を署し、印に字を刻したものが多い。
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| い |
石摺 |
【いしずり】 石碑などの文字や文様を紙に摺り取ること。また、摺り取ったもの。石刻本。石刊本。拓本。石摺の呼称は日本でのもので、中国では拓本という。
石摺のように木版で刷った書画。
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異体字 |
【いたいじ】 遺体文字。漢字や仮名の標準字体以外のもの。異体文字。標準字に対する俗字なども異体字の一種。
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一行書 |
【いちぎょうしょ】 条幅の一紙に、中国の漢籍、あるいは祖師や高僧の禅語の中から、佳句をえらんで一行に大書した墨跡のこと。一行物ともいう。
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一文字 |
【いちもんじ】 軸の部分名称で、本紙の上下に細くつける美しい布のこと。
金襴(きんらん)がよく使われる。金襴は、錦地に斜文組織で模様をおり、模様の部分に金糸を織り込んだ絢爛(けんらん)たる織物。
【参照図】
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一品経 |
【いっぽんぎょう】 写経の際、多数の人が1品ずつ分けて書写すること。
法華経二十八品(その二八品に開結(かいけつ)無量義経・観普賢経の具経を合わせて都合三十巻とする)を1品ずつ一巻に仕立てた経巻。また、それを順次に仏前で読誦、書写供養すること。一人で全てを書写する一筆経に対する語。
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命毛 |
【いのちげ】 毛筆の鋒先(先端)の部分。野毛(のげ)ともいい、毛筆の中心になる部分で、書の線を生かすための大切な毛。この毛の働きが書の線の命となる。 【参照図】
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異筆 |
【いひつ】 肉筆で書写されたものの中に交じる異なった筆跡のこと。
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遺墨 |
【いぼく】 故人が生前に書いてのこした筆跡。故人の書。遺芳。ふつう、書についてのみ用いることが多い。
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意臨 |
【いりん】 臨書法の一つの形態で、手本を側に置き、その字形や筆使い、字配りや全体の気分をまねて練習すること。手本の意(こころ)に重きをおき表現する方法。 |
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伊呂波歌 |
【いろはうた】 音の異なる仮名四十七文字の歌から成る。を一回だけ使った七五調四句の今様歌。弘法大師の作と信じられていたが、実はその死後、平安中期の作。色葉歌。
「いろは歌」 の1字ずつを頭に配して作った教訓歌。
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印 |
【いん】 書道では、はんこの事を印という。落款(らっかん)ともいう。
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印影 |
【いんえい】 印(落款らっかん)に印泥をつけて、押印したときのかたち。
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印矩 |
【いんく】 印(落款らっかん)を押す時や重ね押しをするときにずれないように添える定規の役目をするもの。
他にT字型、L字型のものがあり、材質は金属、木材などで作られている。
【参照図】
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印稿 |
【いんこう】 印を刻(ほ)るための原稿。
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印材 |
【いんざい】 印の材料で石を主とする。
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印床 |
【いんしょう】 印材を固定して刻(ほ)る台。
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印褥 |
【いんじょく】 印(落款らっかん)を押す時下敷きにする台。日本独特のもので中国には無い。
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印箋 |
【いんせん】 印(落款らっかん)を押す紙。
表面が滑らかで細かく、油をよく吸収するものが適している。
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印泥 |
【いんでい】 印(落款らっかん)を押す時に使用する印肉の役割を果たすもの。
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印刀 |
【いんとう】 印を刻(ほ)るための刀。
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印譜 |
【いんぷ】
種々の印影を集めて編んだ本。研究鑑賞の対象として貴重なものが多い。
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引首印 |
【いんしゅいん】 書画幅の右肩に押す印で、多くは長方形のもの。関防。関防印(冠冒印)ともいう。関防とはもと明代に、官府の公文書の偽造を防ぐために押捺した割印のことであり、本来は別のものであった。
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| う |
歌合 |
【うたあわせ】 平安時代から明治年代まで続いた、和歌を用いた合物(勝負事)。人々を左右に分け、その詠んだ短歌を左右1首ずつ組み合せて判者が優劣を判定し、優劣の数によって勝負を決する遊戯。その単位を一番といい、小は数番から大は千五百番に上る。平安初期以来、宮廷・貴族の間に流行。詩合(しあわせ)に先立って起る。
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宇陀紙 |
【うだがみ】 奈良県吉野郡国栖クズに産する厚手の楮(こうぞ)製和紙。炎褐色の素朴でしっかりとした丈夫な紙をいう。また埼玉県小川町から小宇陀という紙が産出され、高知県からも産出される。
宇陀郡の紙商が大坂市場に宇陀紙の名で出荷したもの。表装の裏打ちに用いる。
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裏打 |
【うらうち】 書画を表装、または保存のために本紙(作品)の裏面に和紙や布などを貼って丈夫にすること。作品のしわがのび、墨色がよくなり、美しく見える。
【参照図】
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裏書 |
【うらがき】 書画の軸物の裏に鑑定の結果(表書に関する由緒、証明、保証、注釈、考勘、承認、受領など)を書いたもの。
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裏文書 |
【うらもんじょ】 古文書が反故(ほご)として他の書類の料紙に利用されたもの。紙背(しはい)文書。紙背文書(しはいもんじょ)ともいう。
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上巻 |
【うわまき】 軸の部分名称で、巻絹(まきぎぬ)ともいい、巻緒ですれたり外部との接触で生じる損傷を防ぐため、絹を軸の裏の部分にはっている。その絹のことをいう。
【参照図】
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運筆 |
【うんぴつ】 毛筆で字を書く時の筆の運び方。筆づかい。筆のいきおい。筆の運び方をいう。
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| え |
永字八法 |
【えいじはっぽう】 書法伝授の一法。「永」の1字で、すべての文字に共通する八種の運筆法。第一画の点=側(そく)(点の祖)、第二画の横画=勒(ろく)(横画の祖)、それに続く縦画=努(ど)(縦画の祖)、その左へのハネ=てき(跳の祖)、第三画の左から上に引く画=策(さく)(短横画の祖)、左下へ払う画=掠(りゃく)(べつの祖)、第四画の右から左へ引く画=啄(たく)(短の祖)、第五画の左から右下へ払う画=磔(たく)(捺の祖)と呼ぶ。
後漢の蔡よう(さいよう)の考案という。
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絵巻物 |
【えまきもの】 巻物に絵を描き、繰り拡げてゆくことによって次々と変化する画面を鑑賞させる巻物。
平安〜鎌倉時代に我が国独自の発展を遂げた絵画芸術で、物語等を絵で描き、説明を字で書き、左手で開き、右手で巻き込むという動作の繰り返しにより、眼前の一定の幅の画面が次々と変化する。「源氏物語」に代表される。ふつう、詞書を絵と交互に配するが、「鳥獣人物戯画」のように絵のみの場合もある。
内容は、経典の絵解き、作り物語、説話文学、高僧伝、社寺の縁起、儀式の記録など多種多様。多く画面を説明する詞章を書き添え書体の美しさをも鑑賞。8〜9世紀に中国の画巻(がかん)の形にならい、10〜12世紀
に独得の構成力を持つ絵巻芸術を創出。12世紀は黄金期で、源氏物語絵巻・信貴山縁起絵巻・伴大納言絵巻・鳥獣戯画などの傑作を残す。13〜14世紀には宗教的な教化の手段として寺社の縁起、高僧伝などの絵巻が多量に作られたが次第に形式化し、15世紀以降お伽草子に受け継がれた。古代・中世には多く「…絵」と称され、「絵巻」「絵巻物」の用語は近世に出現。
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円硯 |
【えんけん】 円形の硯のこと。別名を円面硯(えんめんけん)ともいう。
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円勢 |
【えんせい】 筆を直にし、起筆に蔵鋒を用いると、筆の穂先が開き、線の全てに筆鋒がはたらく。篆書の用筆がこれにあたり、楷書でも石門銘、鄭道昭や顔真郷の書は円勢の代表作である。
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| お |
御家流 |
【おいえりゅう】 和様書道の一派。伏見天皇の第六皇子、尊円親王(そんえんしんのう)が創始した書流「青蓮院流(しょうれんいんりゅう)尊円流」を、とくに江戸時代に至って大衆化したもので御家流と呼んだ。
江戸時代の公文書はこの書体で書かれた。家様。
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押印 |
【おういん】 印判を押すこと。捺印。我が国の印の制度は大宝令(たいほうりょう)大宝元年(701)制度にはじまる。平安中期ごろより各種文章に印を押すことが稀となり、かわって、花押(かおう)が多く用いられた。
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丘 |
【おか】 硯の墨を磨る所。岡、陸、墨堂ともいう。 【参照図】
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奥書 |
【おくがき】 著述・記録などの末尾につけた由緒書。著作・筆写・伝書の年月日、著者・筆者の氏名・来歴などを書き記す。
中国でいう跋のことで発行物の少なかった時代に巻物、冊子、帖などの末尾に、書写した目的、理由、年月日、筆者名などを書いた。後世古筆に精通した別人の手で書かれることが多くなった。
記載事実の真正・確実を証明するために、その書類の末尾に記す文。
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男手 |
【おとこで】
漢字。男文字。まな。奈良時代、漢字の音を借りて日本語の音にあてはめた万葉仮名が生まれた。当時の書体は、楷書または行書で、このスタイルの仮名を男手、あるいは真仮名(まがな)という。漢字は男性が使用する正式の文字とされていた。
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折本 |
【おりほん】 製本形式の一つ。巻子(かんす)本の用紙を、巻かずに一定の幅で折り畳んだ本。普通、前(表)と後(裏)とに、紙または板で表紙をつける。法帖や仏典などに多く見られる。中国では摺本(しょうほん)・摺巻・摺葉などという。帖装本。
お経の本などに多く、書道手本にも使用される。
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女手 |
【おんなで】 ひらがな。女がな。女文字。男性が使用する漢字(真仮名)に対して、女性専用の書体をさらに簡略化した平易なかな(平かな)を平安時代にこう呼んだ。
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