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[一般的な書道用語の解説] [ま行]
このページでは、一般的な書道用語について解説いたします。
ま行  

摩崖書 まがいしょ】 人目にふれる自然の岩山に刻された書。
  巻緒 【まきお】 軸の部分名称で、この緒で軸を巻いて保存する。  【参照図
  巻紙 まきがみ 半切紙を横に長く継ぎ合せて巻いた書簡用の紙。手紙を書くための便宜を図って考え出されたもの。
  巻絹 まきぎぬ 軸の部分名称で、上巻(うわまき)ともいい、巻緒ですれたり外部との接触で生じる損傷を防ぐため、絹を軸の裏の部分にはっている。その絹のことをいう。  参照図
  まくり 屏風、襖、掛軸、額装などに貼ってあった書画などをはがしたもの。また、表装しないままおかれてある書画。 
  麻紙 まし 麻(クワ科の一年草で中央アジアの原産)の繊維で、日本への渡来も古く、古代から、重要な繊維原料用植物として栽培されいちはやく紙にも使用された。奈良時代にはもっとも重要な紙で、強くしなやかで紙質に品位もあり墨引きも頃合いである。  【参照図
  真名・真字 まな 仮名に対して、漢字の称。そのうち、これを表音文字として用いたものを真仮名(まがな)と称し、片仮名・平仮名の成立した平安時代にこれらと区別する別体系の仮名として行われた。「男の手(おのこのて)」「男手(おのこで)」とも呼ばれた。
まことの名。本名。実名。 

  万葉仮名 まんようがな 日本語の表記のために、漢字を本来の意味を離れ仮名的に用いた文字。借音・借訓・戯訓などの種類がある。用法の上からは仮名の一種とされるが、文字の形としては漢字であり、漢字を省画化した片仮名や、略草化した平仮名とは異なる。
6世紀頃の大 刀銘・鏡銘に固有名詞表記として見え、奈良時代には国語の表記に広く用いられたが、特に万葉集に多く用いられているのでこの称がある。真仮名(まがな)。男仮名(おとこがな)。 万葉仮名の種類には、字音を借りた音仮名(おんがな)と字訓を借りた訓仮名(くんがな)がある。
     
見返 みかえし 和本の表表紙(おもてびょうし)の裏に貼る布または紙。
著者名・書名・発行所名などを表示、また、装飾として絵画などを描く。
  見消 みせけち 写本などで、字句の誤写、誤記を訂正をするのに、もとの文字が読めるようにした消し方。その文字に傍点または細い線などをしるす。
  三椏 みつまた ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産。繊維植物として日本の暖地に栽培。高さ約2メートル。枝が三叉に分かれているのでこの名がある。葉は長楕円形。晩秋、落葉して枝ごとに一団の蕾(つぼみ)をつけ、春、葉に先だって異臭のある黄色の筒形小花を総状につける。
雁皮(がんぴ)楮(こうぞ)とともに和紙の主原料である。樹の靱皮(じんぴ)繊維をとって和紙の原料とする。
栽培により増産できることと、皺(しわ)による伸縮性が強いところから高額紙幣に使用され、世界に冠たる質を誇っている。

  美濃紙 みのがみ 美濃国から産出する楮(こうぞ)製和紙の総称。紙質が強く、書物の木版印刷をはじめ、文書の写し、書状の包み、障子紙などに適する。
美濃の国は天平時代から大量の製紙国であり、ここで漉かれた三椏を原料とした28cm×40cm大のものは、和歌の詠進用や履歴書、公文書に広く使われたので、この大きさのものを「美濃判(みのばん)」といっている。
半紙よりは大判。特に美濃書院紙・典具帖・森下紙などが有名。 
  美濃鳥の子 みのとりのこ 画仙紙の一種類で岐阜県美濃地方が生産地で、この辺りは雁皮(がんぴ)の生産地でもある。
  明礬水 みょうばんすい 膠(にかわ)を水に溶かした液に明礬を入れたも。
六半 むつはん(ろくはん) 紙の大きさと形を表す語。長辺方向を横にした大形の料紙を横に二等分、縦に三等分した大きさで、正方形に近い形となる。この形の冊子本を六半本あるいは升型本(ますがたぼん)と呼ぶ。もとの紙の大きさにより、大・中・小の別があり、「古筆名葉集」には、大六半・中六半・小六半などの名称が用いられている。
     
めい 金石、器物などにその来歴や由来などをしるすこと。書きつけること。銘文。また、すぐれた器物・茶・酒・菓子などに特につけられた固有の名。また、名のある上等のもの。「銘柄・銘茶・銘酒」
刀剣など器物に付けた製造者の名。
     
申文 もうしぶみ 申状ともいう。下位の者から上位の者へ申し上げる文書。奏文。告文。平安時代、公卿などが叙位・任官または官位の昇進を朝廷に申請した文書。
これ以外の目的で上申するときには、一般的に申状(もうしじょう)と称した。

  模刻 もこく 原本をひきうつして彫ること。石に刻む(石刻)もある。中国おいては、淳化三年に成った「淳化閣帖」。わが国では、現存最古の浄土教典版本といわれる「無量寿経」。名筆の模刻が本格的に行われるのは、江戸時代に入ってからのことである。
  模写 もしゃ すぐれた書画の原本をまねてうつすこと。また、そのうつしとったもの。書画における学習法であると同時に、鑑賞用、保存用の複製法でもある。
  木簡 もっかん 木札に文字などを墨書したもの。中国では、付札にしたり、横に並べ、紐で綴って文書としたりして、戦国時代から唐代まで使用。中国では、楼蘭城跡の発掘で発見され、日本でも平城宮跡などから出土。史料的価値が高く、書体を知る上にも貴重な資料。中国には同様のもので竹製品もあるが、日本にはない。
書跡としても、肉筆資料の宝庫であるばかりでなく、下級の官人ゃ地方の書風をうかがうことができる。

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最終更新日 : 2003/03/03