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[書道用具]  (製筆工程1)

1、撰別(せんべつ)                                                                           

は、芯になる毛を中心に長さと種類の違う毛を幾層にも巻き重ね円錘形を形作っている。
違う種類の毛を組み合わせることにより、いろいろな性質を持った筆が完成する。
製作する筆に応じて原毛をより分ける。
(価格、長短、量などを考慮してこれを撰別または撰毛という。
また、使用する原毛により、羊毛筆と兼毫筆がある。

毛筆の
場合、羊毛だけを使用する。
羊毛には、束毛(皮を取って束状にしてあるもの)と皮付きがある。
束毛は長さや品質が一定のためかえってよい物は得られにくく割高である。
この場合は、皮付きの原毛を使用したほうがいろんな規格の筆を造るのには適している。 
毫筆の場合は馬尾毛、羊毛、 狸(たぬき)毛、鹿毛などの毛組みをする。
原毛の多くは中国からの輸入品である。

原毛(羊毛の皮付き)

現地で加工された半製品
束毛(そくもう)

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2、火のし                                                                                    

毛に 籾殻(もみがら)を焼いて作った灰をふりかけ熱を
加える。
毛は脂肪分を含んでおり、このまま使用すると墨をはじいて
しまう。これを防ぐために、毛に灰をふりかけ熱を
加えて次
の工程の灰揉みに移る。
油分を完全に抜き取っては筆にはならず、油の抜き取り加減
に一番
適しているが籾殻(もみがら)である。

火のし用ヒータと鹿皮

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3、灰み(はいもみ)毛揉み                                             

のしした毛を鹿皮などに巻き込んで揉み上げる。
(脂肪を除き、墨含みを良くするため)

灰揉みをあまり強く行うと原毛の表面についている「うろこ」がとれてしまい墨を含まなくなり、墨がすぐにかすれてしまう。

毛揉み以外に「たく」という作業もあるが、羊毛の場合あまり「たく」事はしない。

毫毛の場合は波を打っている事が多いので「たく」事により原毛がしまり、波がなくなりスーとのびる。

しかし「たく」事により毛は細くなり、空洞部分がなくなり筆の持ちが悪くなる。

籾殻(もみがら) を焼いて作った灰

灰揉み

たく」方法は、布に巻いてたく。
たく方法、時間は下記のようである。
・羊毛の場合は、あまり「たく」事は無いが摂氏40度前後の湯でたくには特に問題にならない。
・毫毛の場合は、波を取るために「たく」が、水に「焼ミョーバン」を入れ、水の状態から原毛を入れ約10分間沸騰さす。

漂白 羊毛の場合、原毛が汚れている時は「毛揉み」の後に、水に薬品(ハイドロサルファイト)を入れてその中に毛を浸し漂白する。

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4、え(さきぞろえ)、(先寄せ、毛揃え)                            

み上げた毛を、綿毛を除くために綿抜き用くしを
何度もかけ、反さし(はんさし)で逆毛
(さかげ)
すれ毛をとる。
つぎに
手板(ていた)や寄せ金ね(手金(てがね))
を使い、きれいに毛 尖に揃えていく。

寄せ金ねの上に毛を乗せて一方の端を板でコンコン
とたたきながら毛
尖に揃えていく。

揃え

写真左から鬼くし、平目くし
綿抜き用くし、仕上げ用くし
写真左から平目竹、繰り込み用小刀、

寄せ

写真左下(寄せ金ね)/写真右(手板)

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5、(すんぎり)                                                                  

(けさき)揃えたものを水でぬらし固めてから寸木(すんぎ)で製作する筆の長さに応じて切る。
これが筆先の命毛(いのちげ)になる。

写真左より一切り(いちきり)ばさみ、寸木(すんき)

角金(かくがね)

6、(かたちづけ)、格好付け                                            

の形(円錐形)にするため命毛(いのちげ) 喉毛(のどげ)
腹毛、腰毛などを重ね合わせる。
これを
平目(ひらめ)という→下記参照  

                        平 目

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最終更新日 : 2003/03/03