|
硯の選び方、手入れ、保存方法まで
|
|
|
1、硯の選び方
|
|
|
|
墨堂には、やすりの目のようなものがありこれを「鋒鋩(ほうぼう)」といい、墨をおろす砥石の役目を果たす。
硯の選び方の目安として「鋒鋩(ほうぼう)」の立ち具合(細かく均等である事、耐久性がある事)、石の緻密性(ちみつせい)、見た目、軽く叩きあまり硬い音のしないものなどを基準に考えられる。
「鋒鋩(ほうぼう)」の立ち具合は、指先の甲でなで、硯に吸いつくか、ひっかかり気味のもの、または爪を立ててみれば判るといわれるが、店先で確認することは困難な場合が多いので、やはり店の人の説明や師や先輩の意見に耳を傾け選択すると良い。
実際に使用してみて選択する場合は、墨の磨り心地(磨墨)がよく、墨のおり方(下墨)がよいこと、発墨がよいことなどがあげられる。
硯の石紋を確認する方法は、容器に水を張り、その中に硯を入れてみると石紋が浮かび上がってくる。
|
|
一般的な選別方法
|
|
|
・全体の形がよくバランスの良いもので使いよさそうであること。
・石質がきめ細かく潤いのあるもの。
・墨堂(丘)の平面が保たれているもの。
・美術品的な硯では、彫り物などの装飾が丁寧ですぐれているもの。
|
|
|
2、使い方、手入れ、保存方法まで
|
|
|
|
・使い方
|
|
硯を使用するときは、硯の下に下敷き(フェルトなど)を敷き、机に傷を付けないようするとともに、硯を安定させる。
|
|
・墨の磨りかた、「磨墨法(まぼくほう)」
|
|
|
硯の「墨堂(ぼくどう)」(墨を擦る所)がやすりの目のようになっているがこれを「鋒鋩(ほうぼう)」といい、この「鋒鋩(ほうぼう)」のきめが細かいもので墨をすることが、よい「墨色」の発色が得られる。
水滴を「墨堂(ぼくどう)」に垂らし、「墨堂」全体を使い、墨を直角に当てたり、斜めに当て、ゆっくりと「の」の字を書くように、または前後に、或いは円運動に磨り、墨がねっとりとしてきたら「墨池(ぼくち)」におろし、また水滴を「墨堂」に垂らし墨をする。これを繰り返していく。そうすることによりよい「墨色」、「発墨(はつぼく)」が得られる。
|
|
・使用後、保管
|
|
|
使用した後は、必ずきれいに硯を洗っておく。
洗わずにそのままにしておくと、「鋒鋩(ほうぼう)」の目を埋めてしまい、墨を磨ってもおりが悪くなるばかりか、良い墨色が出なくなる。
水洗いの後は、よく乾燥させ硯箱に入れるか、布に包んでおくと良い。
|
|
・手入れ方法
|
|
|
墨のおりが悪くなり墨色が冴えなくなれば、「鋒鋩(ほうぼう)」を立てるために、水をたらしながら砥石「磨研石(まけんせき)」で研ぐとよい。
|
美術品としての価値のある古碩の取り扱いには、指輪や腕時計などの貴金属類をはずし傷をつけないように慎重に取り扱うなどの特に注意が必要である。
|